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日本経済新聞2008.08-02掲載
 
 
テーブルの栄養学
盛夏のカロリー対策は

 夏やせと夏太りが共存する盛夏。

秋まで引きずらないように対策が必要です。

◆夏やせのいちばんの原因は・・・?

【食欲不振】

食欲を出す工夫が必要

・食膳にゆっくり時間をかけて梅酒や白ワインなどを軽く一杯飲むのが効果的

・お酒をたしなむ習慣の無い人は・・・

 実のないみそ汁や吸い物はどうでしょう

『昆布、シイタケ、煮干なぢを用い、普段より少し濃い目ののだし汁と味付けがポイント』

あれば、刻んだ香味野菜や粉山椒を添えるとよい。

・みそ汁なら、ゆるめに溶いたカラシを1垂らしするとシャキとした味が楽しめる。

分量はどれも小ぶりの椀で100ミリリットルほどです。

 ただし、かぶ飲みするとおなかが一杯になり逆効果。じんわりと食欲がでるのを待つことです。

立ちのぼる香りを楽しみ、ゆっくりとひと口ずつ味わい、のどに伝わるほのかな苦み、えぐみ追って、胃に落ちてゆくだし汁のうまみを感じてほしい。

◆夏太りの対策は・・・!

秋の健康診断で再び呼び出しをうけないよう、ビールはほどほどに。

1缶350mlで約150㌔カロリーある。

 

対策の1つとして、カロリーガイド本を買って、焼き肉、うなぎ、てんぷら、ラーメンなどのエネルギーを見いだし、1時間の散歩で消費するエネルギーを確認してみましょう。

ちなみに

・ねぎチャーシュー麺・・・581kcl ・五目そば・・・641kcal だそうです。

日本経済新聞2008.07.19掲載
テーブルの栄養学
コレステロールの摂取源は

検診時などに測る生体のコレステロールと、動物性食品や加工品に含まれるコレステロールを同一のものとする考え方が、肉類など食品を排除する方向に働いている。

食品に含まれるコレステロールの体への吸収割合は2−3割というのが大方の見方。

日本人の毎日のコレステロール摂取量

食品によるコレステロールの1日の摂取量は、2008年発行の国民健康・栄養調査報告によると318.4mg。

順位の高い順。

卵が45.3%、魚介類(加工品含む)24.8%、豚肉6.0%、鶏肉5.1%となる。牛乳は3.5%、牛肉2.8%、ケーキ類2.6%、ハム・ソーセージ1.9%です。 

日本経済新聞2008.07.12掲載
 
 
テーブルの栄養学
意外や高いイワシの熱量

※肉類の摂取で危惧される点

必要以上のたんぱく質とそれに含まれる脂質、中でもコレステロールと飽和脂肪酸の過剰が強く懸念されている。

魚を含む動物性たんぱく質の過剰は、高尿酸血症や痛風など代謝異常のときに注意するように指摘されることがある。

内臓類焼き鳥などの制限がそれである。

しかし個人差は別として、先進工業国におけるたんぱく質の摂取状況

この50年間、全摂取エネルギーに占める割合として15%前後で、ほとんど動いていない。一方で脂質の摂取は増え続け、糖質(炭水化物)は減る傾向が強く出ている。

 

◆健康志向の人に人気のイワシと豚肉のコレステロール量の比較

・脂身付き豚もも肉のエネルギーは、183㌔カロリー、コレステロールは67mg

・イワシは、エネルギーが217㌔カロリーで、コレステロールは65mg

イワシは脂が多い分エネルギーも高い 

日本経済新聞2008.07.05掲載
 
 
テーブルの栄養学
さくらんぼでカリウム

 食卓プロデューサー 荒牧 麻子

国内産と海外産で違う味わい

◆国内産には・・・

わずかですが、体内に入ってからビタミンAに変わるβカロテンが多く含まれている。

ただ、βカロテンは吸収率が低く、どちらも栄養的には海外産国内産とも優劣が付けがたく、嗜好の問題。

◆カリウム

水分のコントロールや神経系への信号の伝達、筋肉の収縮に関与するミネラルの代表で、体内のナトリウムと対抗して血圧を下げる作用はよく知られている。

新鮮な果実摂取の習慣は、利尿効果と高血圧の予防治療には欠かせない療生法でもある。

 

旬を迎える果実のカリウム量

(いずれも食べられる部分100gあたりの量)

・さくらんぼ・・・210mg   ・ビワ・・・160mg

・スイカ・・・・・・120mg   ・モモ・・・180mg

・キウイ・・・・・・290mg   ・グレープフルーツ・・・140mg

 

日常的なカリウム目安量は

男性・・・2000mg     女性・・・1600mg

日本経済新聞2008.06.28掲載
 
 
テーブルの栄養学
『人の視線でメタボ対策』

 食卓プロデューサー 荒牧 麻子

メタボは代謝症候群と訳す。

第1関門は・・・ウエスト周径。

第2関門は・・・血圧と血液中の脂質・糖質が適正範囲を超えるかどうか

●第1関門にひっかかり、さらに第2関門の異常値が2つ以上重なるかどうかで線引き。

◆脱メタボへ・・・

・ウエストサイズの計測は、協力してくれる人が必要になり、情報の共有が脱メタボ成功への第1段間

・カロリー手帳を一家に一冊常備し、家族で閲覧する習慣を。

 毎日口にする飲料、食品、料理、食材のエネルギーが写真入で収載され、体調や食事の記録も出来る。

 

◆ 自身の食の特徴をつかむことが必要 ◆

 ●メタボリックシンドロームの診断基準

動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の危険性を高める複合型リスク症候群を「メタボリックシンドローム」という概念のもとに統一しようとする世界的な流れの中、日本肥満学会、日本動脈硬化学会、日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本循環器学会、日本腎臓病学会、日本血栓止血学会、日本内科学会の8学会が日本におけるメタボリックシンドロームの診断基準をまとめ、2005年4月に公表。

本診断基準では、

必須項目となる内臓脂肪蓄積(内臓脂肪面積100平方cm以上)のマーカーとして、ウエスト周囲径が男性で85cm、女性で90cm以上を「要注意」とし、その中で

①血清脂質異常(トリグリセリド値150mg/dL以上、またはHDLコレステロール値40mg/dL未満)

②血圧高値(最高血圧130mmHg以上、または最低血圧85mmHg以上)

③高血糖(空腹時血糖値110mg/dL)

---の3項目のうち2つ以上を有する場合をメタボリックシンドロームと診断する、と規定しています。 

健康情報ページ うらりねっとより

http://www.uralynet.com/ms/msgl.htm

日本経済新聞2008.06.21掲載
 
 
テーブルの栄養学
『梅の酸味がもたらすもの・・・!』

今回から、 食卓プロデューサー 荒牧 麻子さんが書かれる、日本経済新聞の健康生活NIKKEI PLUS1より抜粋して掲載いたします。

『梅仕事』

入梅と時期を同じく準備を始める。日本の風土を物語る食の場面の代表格。

漬け込んだ実をそのまま食べる梅漬けから、梅干を作る過程で生じるわずかな梅酢を用いた桜の花の塩漬けなど、それぞれの家伝来よる香しい品々は実に多彩。

加工された梅の実に含まれる代表的な有機酸

・・・コハク酸、リンゴ酸、クエン酸など

疲労回復や殺菌効果はこの「酸っぱい」味わいがもたらすもの。

最近の知見によると・・・梅干を食したときはもちろんのこと、それを連想しただけでジュワっと口にわきあがるように広がり出る唾液(酵素)の成分と効能にも新たな視線が。

デパ地下の梅干コーナーには、産地・品種とともに、含まれる塩分濃度も明記されている。

8−20%とその開きは大きく、塩分量は1粒当り0.2gの小梅から、大粒で3.0gほどに。

◆1日の塩分摂取量の目安

成人男性の場合10g以下、成人女性の場合8g以下が望ましいとされている。

一粒の重さが12gの中くらいの梅干は、種を除くとおよそ8gなので、そこに含まれる塩分相当量は0.6〜1.6gになる。

ご飯に味噌汁、干物や焼き魚そして納豆と仕上げに梅干のスタイルの塩分量が増幅される。

塩分は少ないに越したことはないので、食べ方が肝心 

筆者の新宿医院院長の新居 裕久氏が、6月1日にお亡くなりになりました。

大変役に立ちますお話をたくさん頂き誠に有難うございました。

ご冥福をお祈り申し上げます 

日本経済新聞2008.06.14掲載

【医食同源・・・栄養バランスで貧血対策

 貧血は、ポピュラーな病気。女性で約10人に1人、男性で約300人に1人で存在するらしい。

◆女性に多いのは・・・

ダイエット・粗食・偏食などによって、ヘモグロビンを作る鉄やたんぱく質が不足し起こる。

女性は成長期や妊娠、出産、授乳時に鉄分を必要とするほか、月経があるため男性より貧血が多い。

●貧血の予防・治療

栄養のバランスの取れた食事で、鉄分やたんぱく質を補充する必要がある。

鉄には・・・

吸収率のよいヘム鉄と悪いヘム鉄がある。良いヘム鉄は15〜25%吸収されるが、悪いヘム鉄は2〜5%しか吸収されない。

吸収率の良いヘム鉄は、主に肉や魚介、レバーなどの動物性たんぱく質に多く含まれている。

吸収の悪いヘム鉄は、主に植物性食品に含まれている。

●ヘム鉄の吸収率を高めるには・・・

他の食品との組み合わせでとる。第1に動物性たんぱく質食品、第2はビタミンC、これは果物や野菜に多く含まれている。第3にリンゴ酢のような木の実から作られている酢を一緒にとると吸収率が高まる。

【栄養のバランスをとることが、大切!】

面倒だからといって、サプリメントでとったほうがよいと思うかもしれませんが、とりすぎると鉄が皮膚に沈着して黒ずんだり、時には肝硬変などを引き起こす鉄過敏症を起こすことがあるので、気をつけなければならない。

日本経済新聞2008.06.07掲載

【医食同源・・・クエン酸で元気回復!

 疲れたときに酸っぱいものをとると疲労回復になるとか、スポーツ後でレモンをかじるとよいと言われている

その秘密が・・・クエン酸

クエン酸をとることでエネルギーの産生がよくなる

●クエン酸サイクルと呼ばれるエネルギー生産工場

食物から摂取された栄養素がクエン酸などの8種類の酸に分解され、その分解過程でエネルギーが産生されるからである。ところが運動を続けているとクエン酸サイクルの働きが落ちて疲労してくる。クエン酸を補給すると、短時間のうちにサイクルが活性化される。

 さらに、近年注目されてきたのは、疲労の原因物質とされてきた乳酸に、新解釈がなされるようになったこと。運動すると乳酸が出ることは知られているが、実はこの乳酸、単なる疲労回復物質ではなく再び変化してアセチルCoA(エネルギーを生み出す物質)になることができるのだ。

 つまり、乳酸もエネルギーのもとになる。そしてクエン酸をとるとクエン酸サイクルが活性化し、乳酸をエネルギーの源に戻してくれるというのである。

◆ クエン酸が多く含まれているもの

レモン・オレンジなどのかんきつ類、梅干し、もろみ酢など・・・。

これは、酢と呼ばれていても泡盛蒸留後に残るもろみをさらに蒸留し、ろ過して作ったもので甘味と香りがあって口当たりが良い。

「疲労予防、治療にはクエン酸を含んだものを・・・!」

日本経済新聞2008.05.31掲載
 
 
【医食同源・・・大腸がん、気になる食習慣!

  新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本人のがんは、胃がんが上位を占めていましたが、近年は食の欧米化が影響してか、大腸がんが増加してきた。

国外の研究などによるれば

◆大腸がんの原因については赤身肉(牛、豚、羊肉など)や保存肉(ハム・ソーセージ・サラミ・ベーコンなど)との関連を指摘されている。

最近、国立がんセンターの津金昌一朗予防研究部長も日本医師会雑誌に論文掲載。

肉類の調理加熱中などに生じるニトロソ化合物、ヘテロサイクリニックアミン、多環芳香族炭水化物あんどが発がん物質や、肉や脂肪による腸内細菌叢の変化が、大腸がんに関連すると考えられる。

◆胃がんの場合

一般に痩せている人に目立つとの印象が強いが、大腸がんは、むしろ肥満の人に多くみられるようだ。

その理由については高エネルギーの赤身肉や保存肉を好んだり、また酒好きの人が多いためと思われている。

さらに肥満はインスリンの働きを悪くし、高インスリンの働きを悪くし、高インスリン血症をきたす。それにともないインスリン様成長因子が高くなる。

これらが大腸がんの発生と関係が深いといわれている。

●対策は・・・

赤身肉や保存肉、アルコール摂取量を減らす。また、肉類と炭水化物を一緒にとり過ぎると、肥満になりやすいので気をつけ、炭水化物を減らして野菜を十分にとり、大いに運動を行うことが大切です。

 なお、葉酸が不足すると大腸がんのリスクを高めるといわれるので、これを多く含む野菜、豆類、レバーなどをしっかりとるようにしましょう

日本経済新聞2008.05.24掲載
 
 
医食同源・・・東アジアの食に注目!

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

現代の日本人にとって健康長寿に良い食は、和食でも洋食でもない

医食同源思想を持つ中国、韓国など東アジアの食である。

日本が世界一の長寿国になったのは

漬物とみそ汁でご飯といった粗末な食事から、食が欧米化し栄養のバランスがとれたからだ。

近年これが行きすぎて飽食の時代になり、肥満、心臓病といった生活習慣病が増加している。

◆中国、たとえば薬膳の中心地である香港の平均寿命はなんと日本と同じくらいだ。韓国の平均帰寿命は多少短いものの、その原因は脳卒中で、がんや心臓病による死亡の割合は、日本より低め。脳卒中さへ減れば、近い将来に平均寿命もあがるだろう。

これらの地域の食の共通性は、米を主食とし野菜、海藻、キノコ類、果物、大豆及びその加工品、魚介類である。調味料としては、しょうゆやみそ、植物油などを使う。肉や脂肪をたくさんとる欧米人の食と異なり、はるかに日本人に合ったものといえる。

日本の料理のほとんどは、外来の食文化を風土に合わせて和風化し、定着させてきたという長い歴史をもっている。ギョーザやラーメン、焼き肉などは日本の料理と思っている人もいるくらいだ。

◆食べ方に問題が・・・

本場にはないギョーザライスやラーメンライスといった炭水化物の多いパターンの組み合わせが多いのだ。必ず野菜をたっぷりつけて、栄養のバランスをとり、本来の医食同源にもとづいた献立に 

日本経済新聞2008.05.17掲載
医食同源・・・気になる日本の食糧自給!

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本のカロリーベースの総合食糧自給率は・・・2006年度で39%

◆日本の農地だけで食糧を自給した場合(農水省試算)

1日の食事例

・朝食・・・ごはん一杯、粉ふき芋2個、ぬかづけ一皿

・昼食・・・焼き芋2本、ふかし芋1本、果物50g

・夕食・・・ごはん一杯、焼き芋1本、焼魚一切れ

信じられえないくらいの粗食になる

◆中国の有名な言葉

国は民をもって天と為し、民は食をもって天と為す」つまり国を治める者には国民の健康が必要。そのためにには、民にしっかり食をとってもらうことである。

この言葉は、紀元前206年に秦が滅びた後、漢王・劉邦と楚王・項羽が天下を争って戦った時代のもの。ある時劉邦が食糧の豊富な土地を捨てて退却せざるを得なかったとき、部下が「この土地を捨てたら二度と立ち上げれない。兵は食を摂らずにどう戦うのか」と進言した。

劉邦はこの忠告を素直に聞き入れて退却をやめ、結局勝利を得た。

中国人は食は命の基本なりという考え方を持っているからだ。衣食住の中で、もっとも食を大切にする。

中国製の冷凍ギョーザ事件などで、中国の食に不信感が広がっているが、実は中国は自給率を高めるために一生懸命だ。食に関心のない日本人も自給問題に関心をもったほうがよいのでは・・・

日本経済新聞2008.05.10掲載
 
 
医食同源・・・お酒にニラレバが合う理由!

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

飲酒は、口腔(こうくう)、咽頭(いんとう)、喉頭(こうとう)、食道、肝臓、乳がんなどをあげるのが確実とされている。さらに、近年は、大腸がんとも関係があることが分かってきた。

●厚生労働省研究班(多目的コホート研究)が、2003年に発表した、40-69歳の男女役9万人の追跡調査

【男性】

アルコール摂取量が日本酒にして1日一合異常二合未満の人

・・・飲酒しない人に比べ大腸がんの発生率が1.4倍

1日平均二合以上の人は・・・2.1倍

【女性】

週1日以上飲酒する人・・・飲酒しない人に比べて発生率は上昇しなかった

(1日平均一合以上飲酒する人がほとんどいなかったからだという)

◆飲酒でがんが増えるか・・・?

アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドの有害作用が考えられる。

さらに研究班は、分解のさいにでる活性酸素の影響を指摘。細胞中の傷ついたDNAの修復に必要な葉酸(水溶性ビタミン)が、活性酸素により壊されてしまう。

お酒を飲むにしても、1日に日本酒一合未満までにとどめることが大切。

葉酸を上手に取り入れることも心がけたい。葉酸はシュンギク、ニラなどの野菜類やレバーなどに多く含まれている。

日本経済新聞2008.05.03掲載
 
 
医食同源・・・食事と運動で骨を丈夫に!

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

寝たきりになる大きな原因の一つに、骨粗しょう症による骨折がある。

骨は硬くて丈夫なので成人後は一生変化しなものと思われがちだが、実は絶えず骨は作りかえられている。

◆成長期は・・・

骨を壊す破骨細胞の働きより、骨を作る骨芽細胞の働きの方が強いので、骨量は増加し続け、20歳前後でピークを迎える。

10歳代は骨の貯蔵期にあたる重要な時期なので、ダイエットには十分気をつけなければならない。

◆20歳を過ぎると・・・

骨芽細胞と破骨細胞の働きが同程度になり、骨量は一定に保たれる。

女性の場合は、50歳前後に閉経を迎えると女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少。破骨細胞の働きが骨芽細胞の働きより相対的に強くなり、骨量も減少へと向かう。また、腸管からのカルシウムの吸収も減少してくるので、男性よりも女性の方が、骨粗しょう症に早くなりやすい。

【対策】

カルシウムを多く含む食品と運動が大切

カルシウムをとるときには、骨を作るたんぱく質とビタミンDを多く含む食品(サケ・サンマ・シラス干し・干しシイタケ・キクラゲなど)を一緒にとる。さらにビタミンKも骨の形成促進に大切です。このビタミンは緑黄色野菜や納豆などに多い、つまり栄養のバランスのとれた食事が重要なのです。

そして、運動。骨にカルシウムを蓄積させるばかりでなく、骨をささえる筋肉も強化される。

日本経済新聞2008.04.26掲載
医食同源・・・バランスの良い江戸前すし!

 江戸前って・・・・

東京湾で取れた魚介類のこと。「元々は江戸城前の意で品川沖界隈で取れたものを指したが、のちには東京湾で取れたものすべてをいうようになった」だそうでう

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

江戸前すしは日本の代表的な料理。世界中の人々に好まれている。

その理由は・・・

見た目が美しく、おいしいこと。さらに魚介類は肉類に比べて低エネルギーのうえ、コレステロールの心配のそれほどしなくてすむので、ヘルシーだと考えられているからだ。

魚介類は・・・

肉類に比べて、血中総コレステロール値を上げる飽和脂肪酸が少なく、体脂肪になりにくい。逆に下げる働きを持つエイコサペンタエン(EPA)やドコサヘキサエン(DHA)、オレイン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸が多い。

 

 ウニ・イクラ・イカ・タコ・エビ・ホタテ貝柱などはコレステロールが多いのではと心配する人がいるが、これらのなかには血中総コレステロール値を下げるタウリンや前述した不飽和脂肪酸が多く含まれているので、その心配はないとされている。

 栄養面・・・

良質なたんぱく質が多く含まれ、各種ビタミン、ミネラルも豊富です。イカ・タコ・貝類などは、魚類に比べてたんぱく質の質がやや劣るものも多いが、すしにつきものの栄養価の高いたまご焼きがカバーしてくれる。

 

現在、回転寿司が繁盛しているが、好きなものだけをとることが多く、栄養面でバランスの崩れることがある。その点、従来の江戸前すし(盛り合わせ)の場合、各種の具がバランスよく盛り込まれ、さすが生活の知恵だと思う。

但し、欠点は野菜不足に陥ること、これに対しては、わかめなどの海藻類をたっぷり添えてもらうとよいでしょう!

日本経済新聞2008.04.12掲載
 
 
医食同源・・・胃がん予防に野菜と減塩!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

◆胃がんの予防として

たばこをやめる

・なるべく新鮮な野菜や果物を十分にとる

・食塩の多い商品を控える   などがあげられる

●食品に関係する2点について、厚生労働省がん研究助成金による「多目的コホート研究」を紹介

◇40〜59歳の男女約4万人を対象とした10年間の追跡調査(2002年発表)◇

●野菜や果物をほとんど食べない人を基準に

週1回からほとんど毎日食べている人は、胃がんの発生率が3割前後低い

◆予防する成分として

カロテノイド、ビタミンC、葉酸、フラボノイド、植物性エストロゲン、イソチオシアネート、食物繊維などが考えられる。

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なるべく新鮮な野菜やくだものを毎日たべることががん予防につながりそう!

その量は

●野菜350g(うち緑黄色野菜120g)、果物200gが目安

▲食塩の取りすぎは・・・

 胃の粘膜の層が破壊され粘膜が傷ついて胃がんが発生しやすくなる。

◆同じ研究班の04年発表の調査

塩蔵魚卵(たらこ、いくらなど)や、塩辛、練りウニをほとんど毎日食べる人は、ほとんど食べない人に比べて、胃がんリスクが2-3倍増加

 

塩分の取りすぎに気をつけましょう!

日本経済新聞2008.04.05掲載
 
 
医食同源・・・長寿を目指す食べ合わせ!】

  新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本人はなにかというと「あれは体にいい」「これは体に悪い」と決めつける

食品は、一つの食品のみで出来ているわけではない。各種の食品の組み合わせて作りあげるもの。

たとえば

肉・・・コレステロール=悪という連想から、肉を避けた食事を続ければ、免疫力が落ちたり、ストレスに弱くなったりする。老化も進んで寿命を縮めるだろう。

日本人でも、百歳以上の元気な人たちは、良質なたんぱく質源である肉をよく食べていたという調査結果もあるくらいだ。

 大切なのは、肉を食べるときには、野菜、豆腐などの植物性食品を多めに一緒に調理することだ。

食べ合わせる食品を上手に選べば、これらがコレステロールを抑えてくれるうえ、肉の栄養も十分にとれるし、よりおいしくなる。

「医食同源」の食事とは・・・

簡単に言えば、

それぞれの食品の持つ機能を知り、上手に組み合わせてバランスのとれた料理や献立を作ること

おいしく食べて、病気を予防、治療することにつながる。健康で長生きしたければ、無理な制限食や味気のない食事に甘んじることはない。

◆おすすめの本

「21世紀の医食同源」ベターフォーム出版局)

日本経済新聞2008.03.29掲載
 
 
医食同源・・・糖尿病と脂肪の関係は・・・!】

 新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本人の糖尿病患者は・・・

可能性を否定できない人を含め1620万人と推定され、増加の一途

◆悩みの一つ

高エネルギーの肉や脂肪はいけないと制限されていることだろう

これらを食べながら、糖尿病の予防・治療が出来ないのだろうか・・・?

★アメリカ・テキサス大学・サウスウエスタン医療センターのガーグ準教授による1988年の論文

・入院中の10人の糖尿病患者を対象に、次のよな研究

まず、初めの28日間は、日本人が摂取しているようなあぶらけのない、高炭水化物、低脂肪食(エネルギー比で炭水化物60%、脂肪25%)を、次の28日間は、同一の人物に欧米人が摂取しているような、あぶらたっぷりの、低炭水化物、高脂肪食(炭水化物35%、脂肪50%)をとってもらった。

・結果

低炭水化物・高脂肪食のほうが好結果

・後者は、前者に比べて、血糖値、血中中性脂肪値が低下し、善玉コレステロール値は上昇した。ここで与えた脂肪は、主としてオリーブ油のよな植物油だ。この種の油は、悪玉コレステロールだけを低下させ、善玉コレステロールを低下させないオレイン酸のような不飽和脂肪酸を多く含む

ガーク準教授は、軽症の糖尿病患者に、たくさんの野菜と、肉や魚、卵、牛乳、大豆加工品などのたんぱく質食品、植物油を充分とってもらった。一方で、甘いもの、麺類、ご飯などの炭水化物食品をできるだけ抑えてもらったところ、好結果を得ている。

日本経済新聞2008.03.15掲載
 
 
医食同源・・・大腸がんと便秘の関係!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

便秘すると大腸がんになる・・・?

◆厚生労働省がん研究助成金による「多目的コホート研究」◆

●40〜69歳の男女6万人を約7年にわたり追跡調査・分析した2006年の発表

便通が週2、3回ならば、毎日ある人に比べて、大腸がんのリスクが高くなることはなかった

・この研究班では、「食生活との関係」も同規模ぐらいで調査

結果・・・食物繊維の摂取量と大腸がんのリスクの間には、量が多いほどリスクが低いという関連は見られない

しかし、非常に少ない摂取量の場合は大腸がんのリスクが高くなる可能性がある。

具体的な量は・・・欧米で行われた13のコンホート研究による結果・73万人の解析結果

1日10g未満しか摂取していない約1割の人だけリスクが高くなった

この量は、1日にブロッコリー中の2/3、あるいはアーモンド100gに含まれる量

日本人は、日常、野菜や海藻、きのこ、納豆などの食物繊維の多いものをとっているので、そんなに摂取量が少ない人はほとんどいないだろうと思われる。

◆「野菜と果物の関係」

摂取量のもっとも多いグループと少ないグループと比較すると、大腸がんのリスクは変わらなかった

・・・野菜や果物は胃がんや高血圧、心臓病、便秘などの予防に有用であるということから、日常栄養のバランスのとれた食事の中で十分とるべきだ。

日本経済新聞2008.03.08掲載
医食同源・・・「3・2・1」でダイエット!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

アメリカではアトキンス博士の炭水化物、高たんぱく質、高脂肪食ダイエット(3/1号で紹介)が大変なブームになったが、筆者らも1971年に、当時、リノール酸の研究をしていた国立健康・栄養研究所の故鈴木慎次郎部長らと、肥満に対する低炭水化物、高たんぱく質、高脂肪食(主としてべに花油)ダイエットの研究を行った。

 

べに花油に多いリノール酸が、血中コレステロール値を下げる以外に、体脂肪を減少させる働きがある

 

●対象・・・主として20-30歳の肥満女性56人

◆結果・・・1ヶ月で1-7kgぐらい減量

また、1年以内の観察では10kg以上減量した人は12人。その後2〜3年の観察では半数が減量状態を維持し、顕著なリバウンドが無かった。

◆理由は・・・肉や脂肪がとれ、腹持ちがよかったから

さらに、この食事で注目されれるのは、

よくかんで食べる」と漸次、大食できなくなり、摂取エネルギーが減ってくること

◆方法は・・・まず栄養のバランスを考え、その中で低エネルギーの野菜、海藻、きのこ類をたくさんとり、肉、魚介、卵、牛乳や大豆の加工品などのたんぱく質食品と植物油を充分にとる。そして、炭水化物食品を抑える。

量としては、

感覚的に野菜3たんぱく質食品と脂肪2炭水化物食品1ぐらいの割合

日本人は一つのものとしてとらえてしおの良否を論ずるため高エネルギーの肉や脂肪を避けようとするするが、低エネルギーの野菜類などと一緒にとれば、摂取エネルギーを抑え、その上、空腹感の無い減量も可能である。

日本経済新聞2008.03.01掲載
 
 
医食同源・・・炭水化物抑えるダイエット!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

ダイエットの続かない原因

食べたいものが食べられない、特にエネルギーの高い肉類や脂肪が食べられないから

身の回りには、油脂を使ったおいしい食べ物が満ちあふれ、その誘惑に打ち勝つのは大変である。

★アメリカでは、大変?

日常、肉類や脂肪を常食しているためダイエットは至難の業。

*心臓病の外科医であるドクター・アトキンスが唱えたダイエットが、大流行*

【方法は・・・】

パン・パスタ・果物・砂糖などの炭水化物食品を極力抑え、変わりに肉、魚、卵、チーズなどのたんぱく質食品や脂肪、野菜はとっても良いというもの。

【結果・・・】

特別エネルギー計算をせず空腹感なく減量できたので、多くの人から支持を受けた。

しっかりしたエピデンス(医学的根拠)がなかったので学者から信用されなかった。

 

最近、世界的に有名な医学雑誌「JAMA」は・・・・

アトキンスの低炭水化物、高たんぱく質、高脂肪食を他のダイエットと比較。

①エネルギーを制限せず、高炭水化物、低脂肪食でとる方法

②摂取エネルギーを炭水化物、脂肪、たんぱく質で4対3対3の割合でとる方法

③エネルギーを制限し、高炭水化物で飽和脂肪は10%以下に抑える

方法と比較してみると

12ヶ月間で、アトキンスダイエットでは4.7kg減量したが、その他のダイエットでは平均2kgちょっとしか減量しなかった。

また、アトキンスダイエットでは血中中性脂肪値が低下し、善玉のHDLコレステロール値が上昇した。

 

気になる方は、試してみてはいかがでしょう

日本経済新聞2008.02.23掲載
医食同源・・・飲食後のラーメンの秘密!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

Q・中年男性から「酒を飲んだ後に、どうしてもラーメンが食べたくなる。これが太る原因・・・?」

Aラーメン一杯は500キロカロリーくらいのエネルギー。

そして食塩の含有量は6g前後。酒を飲みながら食事をし、その後ラーメンを食べると、あきらかに食べすぎ。

その上、食塩をとりすぎてします(1日食塩摂取目標量は10g未満)。

【食べたくなる理由】

・酒を飲むと血糖値が下がる。肝臓でアルコールを分解するとき、体内の糖分をエネルギーとして使うからだ。

 そこで糖分補給のためにラーメンがほしくなる。

・脳内にベーターエンドルフィンというものがでてくる。これはおいしさと快感をもたらす働きがある。さらにもっと食べたいという欲望をだすドーパミンが同時に分泌されるようだ。

◆京都大学 伏木亨教授が動物を用いて証明

脂肪と糖分とだしのうまみは食を促す必須の栄養成分である。これらの単独、あるいは組み合わせが、美味の三要素といわれ、よりうまみを作るコクをだす。

 美味だといわれるものを追求すると、この三要素が存在する。ラーメンもその一つで、後を引いたり、毎日食べたくなったりするのはそのためだということです。

そこで酒を飲んだ後の「ラーメンはメタボには要注意!」

めん類や汁は半分ぐらい残すようにするか、またその分牛乳、野菜ジュースなどを飲んで我慢してみたらいかがでしょう。

日本経済新聞2008.02.16掲載
 
 
医食同源・・・とん汁で野菜を多くとろう!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本人のもっとも不足している食品は野菜!』

厚生労働省では、1人1日野菜を350g以上、うち緑黄色野菜を120g以上とることを目標にしている。

最近の国民健康・栄養調査の結果・・・70g前後不足している

◆野菜は・・・

低エネルギーで、生活習慣病の予防になるビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなどのファイトケミカルをたくさん含んでいるからです。

そこでおすすめしたいのは、とん汁(ぶた汁ともいう)

とん汁には・・・

豚肉に野菜などを加えて味噌(みそ)汁仕立てにした汁物をいう。普通の味噌汁に比べて具の多いのが特徴で、食べる味噌汁ともいわれる。

 これで、ごはんを食べれば栄養のバランスをとることも可能である。よくつかわれる材料は、豚肉、油揚げ、そして人参、ごぼう、大根、さといも、こんにゃく、ねぎなど7,8種類。これらを好みの形に切って、サラダ油でいため、だし汁を加え、少し煮で味噌で味をつける。

 この料理法が好ましいのは、野菜類に多く含まれるビタミンB群、Cといった水溶性ビタミンが汁に溶け出してくれること。ビタミンA(カロテン)、Eなどの脂溶性ビタミンの吸収率が高まることである。

 また、血圧上昇を防ぐカリウム、カルシウム、マグネシウムなどがとりやすく、さらに具をたくさんいれた分汁の量が減り、その分減塩ができる。牛乳とよく合い、食べるときに加えるとうまみとコクが出てより減塩しやすい

日本経済新聞2008.02.09掲載
 
 
医食同源・・・伝統型食生活と胃がんの関係!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

胃がんが近年減少傾向・・・?

◆男性の場合

 トップは肺がん、ついで胃がん

◆女性の場合

 トップは、胃がん

『日本人に胃がんが多いのは、日常の食生活パターンが影響』

●厚生省労働省研究班

40−59歳の男女約4万人を対象にした、食生活とがんとの関係を4年間追跡調査

▲日本の伝統的食生活のパターンでは胃がんのリスクが高くなる

今回の研究は、食事パターンと胃がんリスクの関係を調べている

○40品目の食品摂取頻度を問うアンケート調査

 そのパターンから『伝統型』・『健康型』・『欧米型』の3つのグループに

・伝統型

 塩蔵魚卵、漬物、魚の干物、魚介類、味噌汁、米などとの関連が強い

・健康型

 各種の野菜、果物、海藻、そしてじゃがいも、きのこ、大豆製品、牛乳、卵などとの関連がある

・欧米型

 肉類、特に牛肉、豚肉、鶏肉、ベーコン、レバー、バター、チーズ。そしてマヨネーズ、パンなどとの関係が強い。

◆食生活パターンと胃がんのリスク

 伝統型の群が男女とも胃がんのリスクが高く、健康型の群は女性だけ低く、欧米型の場合は、男女とも胃がんリスクとの関連はみられなかった。

『胃がんは、日本の伝統型の高食塩食が大きな影響を与えている』

日本経済新聞2008.02.02掲載
 
 
医食同源・・・鍋物でメタボを予防!】

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

寒いときの料理の定番・・・鍋料理

鍋料理は調理法により3つに分類

●味付けの濃いもので、すきやきや魚すきなど

●味付けの薄いもので、寄せ鍋、うどんすき、おでんなど

 これらは、しょうゆ・砂糖・みりん・酒などで調理される

●コンブだしで煮込んだもので、ちりなべ・みずたき・しゃぶしゃぶなどがある

 これは、ポン酢しょうゆにももみじおろし(大根おろしに赤とうがらしを加えたもの)と、きざみねぎを加えたもの)と、きざみねぎを入れて食する場合が多い。

 

◆メタボリックシンドロームの予防には・・・

ちりなべなどすすめたい。

★材料は・・・

魚介類・春菊・白菜・きのこ・豆腐あんどが用いられ、日ごろ不足しがちな、低エネルギーで生活習慣病を防ぐ野菜がたくさんとれ、栄養のバランスがとりやすい。また、コレステロールの上昇を抑える魚介類・豆腐がとれる。

さらに、ポン酢しょう油はダイダイなどの果汁と酢、これにしょうゆを加えて作るので、減塩しやすい。また、もみじおろしを入れると、酸、苦、甘、辛、鹹(かん=塩からい)の五味の調和がとれているので大変おいしく味わえる。

 

食材としては、ふぐ・たい・たらなどが良く使われるが、ふぐは近年養殖物画出回っているので比較的安く食べられ、また、体を温める働きがあるので、鍋物で食べるととてもよい。

最後に食べる、うまみたっぷりの汁でつくった雑炊は忘れがたく、ごはんの大食を防ぐ。

日本経済新聞2008.01.26掲載
 
 
医食同源・・・食品組み合わせ高血圧予防!】

私も少し、高血圧なんで今回の掲載内容は大変興味があります。

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

「主食偏重の食習慣を持つ日本人にとっては、減塩は大変困難なこと」

◆国の目標・・・1日10g未満の目標値

現在の日本人は1人1日12g前後の食塩をとっている。

◆近年、たんに食塩摂取量を落とす方法よりも、血圧上昇を抑える食品の組み合わせた方がより効果的であることが米国の研究でわかった。

【DASH食(高血圧予防のための食事)】

○方法は・・・

今まで高血圧予防で注目されていなかった食品を組み合わせる。

低脂肪酸乳製品(飽和脂肪酸とコレステロールが少なくカルシウムが多い)、他にカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維を多くとる

野菜・果物・海藻・きのこ・芋・豆・種実・雑穀類などに多く含まれる

←この種の食事をとると、多少食塩

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

★懐石料理とは・・・?
元来「懐石」とか「茶懐石」と言われ、茶席で茶を出す前に、胃への茶成分の刺激を避け、おいしく味わうためにに作られた食事のこと。
★懐石とは・・・?
禅僧が厳しい修行中に寒さと飢えをしのぐために、懐に温めた石(温石)を入れたところから始まる。
茶を飲む習慣は・・・いつごろから
鎌倉時代初期の臨済宗開祖、栄西が中国(宋の時代)から茶種と製茶技術を持ち帰ったことが発端となった。茶の湯が生まれ、その後安土桃山時代にに千利休によって完成され、これに伴って懐石料理が生まれた。

★懐石料理の特徴は・・・?
禅宗の精進料理と異なり、動物性の食品を使うことにある。
その一方で、五味・五色・五法に基づくこと、また旬の食材を使い、食材の持ち味を引き出すこと、愛情を込めて作ることなどは精進料理と同じ精神が引き継がれている。
○献立の基本
一汁三菜で、飯・汁(みそ仕立て)・向付(刺し身・なます・あえ物など)・煮物(魚や肉類を主材料にした汁気の多い煮物)・焼き物からなる。
内容は質素であることがモットーとしているが、その後の江戸時代になって酒宴の席でもとるようになり、この場合は茶懐石から茶事を省いた料理なので、懐石を「会席」に置き換え、豪華で味覚中心の会席料理になったといわれる。
○健康維持のため日本型の食生活を推奨していますが、、この基本となるのが一汁三菜の献立は懐石料理を模したものとされる。
飯・汁・主菜・・・
主として動物性で魚介類や肉類など
副菜ニ品は・・・・
主として植物性で、大豆やその加工品・野菜・海藻・キノコ類など栄養のバランスのとれた食事。 

日本経済新聞 3/10掲載

【医食同源・・・牛乳でおいしく減塩

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

今回のお話は、『牛乳』です。 牛乳はカルシウムの補給源であるばかりでなく、栄養豊かな美味な食品。 グルタミン酸は・・・ うまみ成分として知られていますが、牛乳には、昆布についでグルタミン酸が多く含まれている。 うまみとこくをだす脂肪が含まれているので、食品の中でも、特に美味しく感じるものの一つ。

『料理に使用すると薄味で美味しくとれ無理なく減塩できる』

例として ★味噌汁一杯には、食塩が1.7gくらい含まれている。  これを半分に減らして、かわりに牛乳を加えて飲んでみると、食塩が半分になっても美味しくとれる。 ★ホワイトシチュー・グラタン  減塩しても美味しく、逆に食塩を入れすぎると塩からく感じるくらいです。

●牛乳にはカルシウムが沢山

血圧を上げるナトリウムを体外に排出する働きがある。 さらに、体内でできるアンジテンシンIIというのは、血圧を上昇させる働きが強いが、その前駆動物質であるアンジテンシンIにアンジテンシン変換酵素が働かなければ、これはできない。  牛乳たんぱく質のカゼインが消化できるペプチドには変換酵素作用を抑制する働きがあるので、結果的に牛乳を飲めば血圧の上昇を防ぐことが可能。

■米国オレゴン大学の研究結果

カルシウムの摂取量が多いほど、高血圧の頻度が低下した。 * 発酵乳のヨーグルトは酸味があるので、より減塩しやすいのでサラダなどに使用すると美味しい。

日本経済新聞 3/3掲

【医食同源・・・あぶらは減塩の近道

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

沖縄県は、全国平均値に比べて・・・ 高血圧がやく30%少ない・脳卒中の死亡率も40%くらい低い・胃がんの死亡率も50%くらい少ない(1995年ごろ) 理由は何でしょう・・・? おいしさとこくをだす豚肉や脂肪を十分つかうので、うす味でもとれ、おのずと減塩できることだそうです。 当時、沖縄は全国平均値に比べて血管を丈夫にする肉類を1.3倍とっていた。これに伴って、脂肪の摂取量も多く、そのエネルギー比は全国平均値が薬25%であるのに対し、なんと約30%と高い。そして食塩の摂取量は約10%低く、1日10gぐらいしかとられていない。 肉や脂肪の摂取量が増えると、おのずと減塩につながることを表示し、これは沖縄の代表的料理チャンプルーを食べてみるとわかる。 本土の日本人は・・・ 大量の食塩を摂取していた 1952年の秋田県の農民は1人1日あたり平均26.3gの食塩を摂取。漬物、味噌汁をおかずにご飯を大食し、無油民族といわれるほど肉、あぶらなしの食事をしていたからだとおもわれる。 純粋で新鮮なあぶらは・・・ 無味無臭にもかかわらず、おいしさとこくを強力に高める。 京都大学の伏木亨教授にお話だと・・・ 舌の奥のほうにあぶらの受容体があるとし、これが脳を興奮させ、同時に食べている食品を格段においしく感じさせるという。 あぶらは高エネルギーなので嫌われがちだが、減塩のためには大いに役だつ。低エネルギーの野菜をたっぷり使っていため物やいため煮にしてバランスよくとれば、それほど肥満の心配をすることはないだろうということです。

日本経済新聞 2/24掲載

【医食同源・・・食酢に降圧効果も

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

揚げ物や炒め物にレモン汁など、酸味のあるものを加えると、減塩していても味が濃く感じ、美味しく食べられる。 和食の定番・三杯酢を使った酢の物には、食塩が1人分で0.6g前後しか含まれていない。 酸味の強い調味料をつかうと味を感知する味蕾を刺激して、少量の食塩でも味こく感じる。  さらに、うま味とこくをだす油脂類を一緒に使うとより効果的です。 フレンチドレッシングやマヨネーズは酢と油を入れて作る。食塩含有量は、大さじ一杯で、フレンチドレッシングは1.5gくらい、マヨネーズは0.3gくらいです。  さらに、食酢そのものにも、降圧効果のあることが分かってきた。ミツカングループ中央研究所の多山謙二博士らは、軽症と中等症の高血圧者(最高血圧が140-180)の57人を3群に分け、1群には食酢(りんご酢)1日当り15ml(大さじ一杯)、2群には、30ml、3群には酢を含まない擬似飲料(プラセボ)を毎朝飲んでもらった。その結果、8週間後15ml摂取の場合はプラセボに比べ、最高血圧が平均10、30ml摂取の場合は平均15低下した。 降圧作用を発揮するには・・・ 食酢の中の酢酸によるもので、これが血圧の調節に関与するレニン-アンジオテシン−アルドステロン系を抑制し、同時に酢酸代謝の過程で生成されるアデノシンが血管拡張を引き起こすことで、血圧が降下すると考えられている。  さらに、食酢には血中総コレステロール値を下げる働きがあるといいます。

日本経済新聞 2/17掲載

【医食同源・・・高血圧予防はおかず中心

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

日本は、高血圧の人が多く、50歳代では約半数・70歳以上では約70%の人が高血圧だそうです。

☆高血圧とは・・・・

血圧の値が収縮期(最高血圧)で140以上または、拡張期(最低血圧)に90以上の場合

高血圧が長く続くと・・・

動脈硬化を促し、心筋梗塞や脳卒中といった心血管系の病を引き起こします。これに高脂血症や糖尿病・腎障害・心肥大を合併した場合は、さらに心血管系の病の危険度が高まります。

☆高血圧の予防

減塩が第一. 1日の食塩の摂取目標量は、男性10g未満、女性8g未満としているが、日本人の平均食塩摂取量は12g前後で、減塩には努力が必要。 日本人の一般的食習慣は漬物、味噌汁でごはんを大食。これに豆腐や納豆などの大豆加工品や魚介類料理が加わることが多いが、このような食事をすると、1食分で7g前後の食塩をとってしまいます。

☆日本人は麺類好き

汁を全部飲むと、これだけで食塩が4g以上。

● よい対策

おかず中心の食事にして、炭水化物(ごはん、麺類)を大食する習慣をなくす。具体的には、会席料理の食事をするとよい。

●会席料理風の場合

酢の物、煮物、蒸し物、揚げ物などがでて、最後にごはん、漬物、汁物がでる。このような食事パターンにするとおのずとおかずの味付けが薄くなる。 昔から、炭水化物は食塩の運搬車といわれていることから、食べ方に工夫をしてみたらいいでしょう。麺類をとるときは、できるだけ汁を残すようにしよう。

日本経済新聞 2/10掲載

【医食同源・・・ごぼうは食物繊維の供給源

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

今回は、“ごぼうのお話”でしたが、ごぼうを食べるのは日本・韓国などですって。 もとは、千数百年前に中国からごぼうの種子が熱のある風邪などに効果があるといわれて薬草だそうですが、日本ではいつのまにか、その根がきんぴらやてんぷら、煮物、鍋物などになくてわならない野菜の1つになってます。歯ざわりがよく、うまみと香りがよいから多くの人に好まれるようです。食物繊維の含有量は 100g中に5.7g(にんじんは2.7g)と多く含まれており、日本人に不足しがちな食物繊維の大きな供給源なんだそうです。でも、他の栄養素はそれほど多くないそうです。 食物繊維は炭水化物の1種類(多糖類)で、ごぼうには消化吸収されにくいリグランと水溶性のイヌリンが多く含まれて、腸の蠕動運動を活発にして便秘を防ぐそうです。また血中総コレステロール値を下げる働きがあるようです。  イヌリンは腎機能を高め、利尿効果があるとされ、また血糖値の上昇を抑えるという。そのほか、フラクトオリゴ糖が含まれ、善玉菌であるビフィズス菌などの栄養源になって、これを増殖させ、整腸作用を促す。同様の働きは食物繊維にもあるんですって。 ごぼうの皮の近くにには、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種クロロゲン酸が多く含まれ、がんなどの生活習慣病を予防するそうです。それと香り成分も集中する。 料理をする場合は・・・・ 皮はできるだけ薄くこそげとり、また水にさらすと出てくる茶褐色成分はクロロゲン酸なので、なるべくアク抜きをしないほうが、おいしく味や香りが保たれるですって、私の場合、ごぼうは 居酒屋さんでだしてくれるごぼうのてんぷらやきんぴらで食べることが多いですが、田舎ソバとかにも確かごぼうが入っていたりしてますよね。 皆さんも、昔を思い出してみてください。田舎で作っていた料理ってすごいんだなあと感心しております。

日本経済新聞 1/27掲載

【医食同源・・・効率よくカルシウム吸収・・・!

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

 日本人のカルシウム不足は、骨粗しょう症の原因になっているという。カルシウム含有量の多い食品としては、牛乳・しらすぼし・さくらえび・まいわし・干しひじき・こまつななどが挙げられるが、これらの中で、もともとりやすいのは牛乳である。  日本人の1人1日あたりのカルシウム摂取目標量は、成人男性の場合600〜650mg、成人女性の場合は600mgとしているが、目標量より15%ほど不足している。 牛乳コップ1杯200ml当りのカルシウム含有量は220mgだから、1日目標量の約1/3がとれる。  しらすぼし(微乾燥品)の場合、カルシウムは100mg中110mg含まれているが、これだけとるには1カップ(200ml)ほど必要。その上高価なので、なかなか取りにくい。 干しひじきは、100mgにカルシウムが1400mg含まれているが、水に戻すと6倍くらいにかさが増えてしまうので1食分は干しひじき換算で8mg程度。とれるカルシウムは112mgである。  こまつなは、100g中に170mg含まれているが、残念ながら吸収率が悪い。牛乳が40%なのに比べて、野菜は約19%にすぎない。小魚の場合も約33%と低い。  牛乳のカルシウム吸収率が高い理由としては、牛乳のたんぱく質カゼインが消化されてできるCPP(カゼインホスホペプチド)と、牛乳に含まれる炭水化物乳糖がカルシウムの吸収率を高めるからだ。また、CPPと乳糖は鉄分や亜鉛などのミネラルの吸収も助けるという。牛乳は安価でおいしくて、調理せずにとれるすばらしいカルシウム補給源といえよう。

日本経済新聞 1/20掲載

【医食同源・・・鍋には餅より雑炊を・・・

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

冬野菜が美味しい季節になった。白菜・春菊・ほうれんそう・ねぎ・ごぼうなど。野菜の価格もお手ごろだ。こんな時こそ、野菜が美味しくたくさんとれる鍋物がおすすめ。  野菜には生活習慣病を防ぐ効果があるビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化物質のポリフェノールなどが豊富に含まれている。健康を維持するための野菜の摂取目標量は1人1日当り350g以上である。しかし、国民健康・栄養調査の結果では、野菜の平均摂取量は1日に280g前後と少なく、現代人の食生活では、野菜不足が起こっている。これを解決するためには、何といっても鍋物が最適です。  ところで鍋物には、寄せ鍋・ちり鍋・シャブシャブなど各種あるが、この中でよくとられるのが寄せ鍋である。 一般に魚介類・肉類・豆腐・そして野菜・海藻・きのこ類などが使われ、栄養のバランスが取りやすい。その上食材からうまみ成分グルタミン酸(こんぶ)・イノシン酸(魚)・グアニル酸(しいたけ)・コハク酸(あさり)そして糖分、脂肪などが溶けだすので大変美味しくとれる。  鍋物に注目されるのは、ローエネルギーの野菜が沢山使われるので健康的なダイエットができるということだ。ただ、気をつけないと糖尿病・肥満を悪化させる。それは炭水化物をついつい取りすぎてしまうからだ。  対策として、よく鍋に入れる餅が100g(中2個)で235キロカロリーあり、大食につながりやすいので、ごはん100g(茶碗軽く一杯、168キロカロリー)を雑炊でとったらよいだろう。 煮ると増量するので十分満足感が得られる。

日本経済新聞 1/13掲載

【医食同源・・・そば、野菜や脂肪と一緒に

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

みずから、そばを打って食べる人が増えてきた。楽しいし、本格的そばの味が味わえるからだ。さらに、そばは白米や小麦粉に比べて良質なたんぱく質、カリウム・マグネシウム・鉄・亜鉛・銅・ビタミンB1・B2・食物繊維まどが多く含まれ栄養価が高い。  他に抗酸化作用がある、ルチン、これは毛細血管を強化し、脳出血や出血性の病気を予防する。また、カテキン類やプロアントシアニジンが含まれ、ともに抗酸化作用があり、生活習慣病を防ぐという。その他、血圧降下作用を持つアンジオテンシン変換酵素阻害成分が含まれていることも明らかだ。  ところで、そばには白っぽい更科そば(御前そば)と黒っぽい藪そば(田舎そば)の2つに分けられる。そばは、米と異なって栄養価が高い胚芽がそばの中心部まで入り込んでいるので、分離製粉することは難しいが、製粉過程で澱粉が主体となる白っぽい部分とたんぱく質、ビタミン、ミネラル、抗酸化物質の多い黒っぽい部分に分けられる。  尚、市販されている安価なそばは、そば粉の含有量三割以上とされているが、実際は小麦粉の方が多い。そば粉の多いそばをとりたければ、みずからそばを打つか、二八そば(そば粉八割)とか十割そばと呼んでいるものをとればよい。そばをとるときには、不足しやすい野菜や脂肪を補うことが大切。そのためか、てんぷらなどがよく添えられている。  また、そば湯はよいというが、期待されるほど有効成分がふくまれていないことと、つけ汁と一緒にとって塩分のとりすぎになりやすいので、考慮してとるとよい。

日本経済新聞 1/6掲載

【医食同源・・・みかんの栄養、袋や筋に・・・!

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

みかんといえば、温州みかんをさす。 これは、柑橘類の中でも皮が薄くむきやすく、原産地は九州。 江戸時代初期に中国から伝わった柑橘類から偶然に生まれた品種だという。  みかんは、栄養的にみると、炭水化物とカロテン、ヘスペジリン(ビタミンP)、ビタミンC、食物繊維が多く含まれている。甘味は蔗糖、果糖、ブドウ糖。酸味は主としてクエン酸によるもので、ともに疲労回復に役立つ。カロテンは体内でビタミンAにかわり、皮膚、粘膜を丈夫にし、風邪などの感染症を予防する。  また、カロテンの一種である。ベータクリプトキサンチンが多く含まれ、これは、抗酸化作用が強くがん、特に肺がんを防ぐという。またヘスペリジンは、毛細血管を丈夫にし、脳出血を防ぐ。コラーゲンを作るのに必要なビタミンCの働きを補強するからだ。  

ビタミンCは100g中に35mg含まれるので、3個くらい食べれば、1日の所要量を満たすことができる。ビタミンCはヘスペリジンと同様、抗酸化が強く、活性酸素を消去して、各種生活習慣病を防ぐ。また寒さなどのストレスに対抗する副腎皮質ホルモンをつくるのになくてはならないビタミンである。  食物繊維は不溶性と水溶性の食物繊維(ペクチン)が半々に含まれている。前者は便秘の予防・治療になり、後者は血中総コレステロール値の上昇を抑える。 みかんの有効成分は果肉よりも筋や袋の部分に数倍も多く含まれているのでよく噛んでたべたほうが健康的だ。

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日本経済新聞 12/16掲載

【医食同源・・・ブロッコリーでがん予防

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

 ブロッコリーの消費量が増加している。おいしいばかりでなく、発がん抑制効果があることが注目されるようになったからだ。 ブロッコリーには、グルコシノレートという成分が存在する。ブロッコリーを刻んだり、咀嚼、消化したりすると、イソチオシアート(スルフォラファン)というものができ、発ガン抑制作用を発揮することが分かった。 それ以外にも、発ガン抑制作用を促す成分が含まれている。ポリフェノールの仲間、ケルセチン、またブロッコリーに多く含まれるビタミンC、B2、E、カロテンには抗酸化作用があり、ガン化を促す活性酸素を消去する働きがある。 たとえば、こんな研究がある、米国のハーバード大学とオハイオ州立大学の共同研究によると、ブロッコリーを週2回以上摂取した男性は、週1回未満摂取した男性よりも、ぼうこうがん発生率が44%低下したという。  ブロッコリーは大変鮮度が落ちやすく、ビタミンCは収穫後3日間で半減してしまう。そこで、できるだけ新鮮なものをもとめることが大切。 ゆでたりすると、水に溶けやすいスルフォラファンやビタミンB2、Cともに半分位になっています。 そこで、こんな調理法をしてみたらどうだろう。 ブロッコリーを一口大に切り、サラダ油(ビタミンEが多い)で炒め、塩、こしょう、スープを加え、ふたをして蒸し煮にする。またてんぷらにしても美味しくとれる。油をし用意すれば、脂溶性ビタミンであるカロテンやEの吸収率が高まる。
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日本経済新聞 12/9掲載

【医食同源・・・おでんで細胞ほかほか

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

「おでんに爛酒」という言葉があるように、寒くなるとおでんが恋しくなります。おでんとは田楽の御所言葉で、お田楽の略。室町時代かの串にさした豆腐のみそ焼きが原形だという。その後庶民に広がって、江戸時代には、すし、てんぷらとならんで庶民の楽しむ屋台の定番となった。関西では、おでんのことを関東炊きという。これは1923年(大正12年)の関東大震災に東京から移住した料理人が売り出したそうです。そして2年後に、神戸から東京に逆流入して、今ある煮込みおでんになったという。このおでんは、たっぷりの煮汁で煮込んだもので、材料は地域により異なるが一般にちくわ・さつまあげ・つみれ・すじ・はんぺんにような食肉の練り製品が多い。素材としては、さめ・すけそうだら・ぐち・とびうお・はもなど主に白身の魚が使われる。つみれには赤みの魚のいわし・あじ・さばなども用いられる。一緒にがんもどき・なまあげ・やきどうふなどの大豆加工品や、こんにゃく・こんぶ・だいこん・にんじん・さといも・しいたけなどの野菜、そしてゆでたまご・ちくわぶ・ごぼうまきなども入るので、動物性食品や植物性食品がバランスよくとれる。おでんそのものは、あつあつをとれば体が暖まり、その上たんぱく質の食事誘発性体熱産生も効く。糖質や脂質をとっても産生するが、たんぱく質の場合は血中アミノ酸量が増加し、各組織の細胞を刺激することなどによって、発生熱が特に大きいのでより体を温める。寒さに向かっての健康維持にもってこいの料理である。
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日本経済新聞 11/25掲載

【医食同源・・・遺伝で決まる酒の強さ
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新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

酒に強い人・弱い人って遺伝なの・・・?

元筑波大学教授の原田勝二氏の話

アルコールを分解するALDH2(アセトアルデヒド脱水素酵素2)を作る遺伝子の違いによる。 酒を飲むとアルコールは主として肝臓内で代謝され、アルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドになり、これは酢酸まで分解され、最終的に炭酸ガスと水になる。アセトアルデヒドを酢酸に分解するためために、もっとも重要な酵素はALDH2である。 ALDH2には、活性を持つ酵素を作るN型遺伝子と活性を持たない酵素を作るD型遺伝子がある。 これらは両親から1つずつ受け継ぐことになるので、NN型、ND型、DD型の三つの型が生じる。NN型はアセトアルデヒドの分解機能が高く、DD型は分解能が悪い。ND型はその中間になる。 ところで、アセトアルデヒドは毒物で、これが体内にたまると赤くなり、気分が悪くなったり、心臓がどきどきしたり、息苦しくなったり、汗をかいたりする。そのため、アセトアルデヒドの分解能の悪いDD型は悪酔いや二日酔いを起こしやすい。 一方、アセトアルデヒドの分解能の高いNN型は酒豪になりやすい。 日本人の場合

NN型は60%・DD型が5%・その中間のND型は35%の割合

遺伝子の違いは人種によって異なり白人や黒人はD型遺伝子を持つ人はほとんどいないので、酒に強いという。 酒に弱い人は酒量を適度にし、強い人は肝臓病やアルコール依存症になりやすいので十分な注意を・・・!
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日本経済新聞 11/25掲

【医食同源・・・かきで味覚障害を直す

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

広島の名産であるこれからが美味しい「かき」について掲載されておりました。 かきは美味で海のミルクといわれるくらい栄養的にも優れた食品だ。 たんぱく質・炭水化物・脂質・ビタミン・ミネラルが満遍なく含まれ、なかでも亜鉛と鉄が豊富です。 ところでこの亜鉛は、近年注目されているミネラルの一つ。というのは、であるからだ。自分自身、自覚していないのに、味覚が衰えているという人が結構多い。 高齢で食欲が低下している場合、また、若い女性の20%近くが偏食やダイエットによって亜鉛不足に陥っているという。 亜鉛はDNAやたんぱく質の合成になくてはならない酵素をつくるミネラルで細胞の新生を促す。味を感知する味蕾の細胞は新陳代謝が早く、ラットでは十日くらいでいれかわるという。 人の場合、亜鉛不足による味覚障害は、亜鉛を補うと半年ほどで約80%が回復する。しかし、それを過ぎると回復しにくく、特に高齢者の場合は、治癒率が低下するという。 対策としては、亜鉛を含む食品を積極的にとることだ。牛モモ肉100g中に4.4mg、豚レバーには同6.9mgと多く含まれるが、それにも増してかきの場合は100g(中サイズ7−8個)に、なんと13.2mgも含まれる。 亜鉛の1日の推奨量は、男性9mg、女性7mgである。典型的な日本食をとっている場合で9mgくらいはとれるが、ダイエット中の食事内容では約6mgしかとれないという。 かきは寒さに向かって、どんどん美味しくなるので、酢の物・フライ・煮物・鍋物・味噌汁などにしてとってみては・・・味覚障害を引き起こす原因の60%近くが亜鉛不足によるもの

日本経済新聞 11/11掲載

【医食同源・・・旬の鮭で疲れをとる

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

鮭(サケ)の旬は、秋から冬にかけてで、手軽に手に入る庶民的な美味の魚の一つです。 栄養面から・・・ んぱく質と脂質、そしてビタミンも豊富。 特にビタミンB1、B2、B12といったビタミンB群が多い。これは炭水化物、脂質、アミノ酸の代謝に関与するもので、疲れをとり元気をつける働きがあります。 また、ビタミンDも多く、これはカルシウムの吸収を促し、骨を丈夫にする。 脂質には多価不飽和脂肪酸であるEPA、DHAが含まれ、血中の中性脂肪値や総コレステロール値を下げる働きがある。さらに、血液中に血栓ができるのを防ぐので、心筋梗塞や脳梗塞を予防する。 最近注目されているのは、鮭の肉の赤色の色素です。 これは、カロテノイドの一種で、アスタキサンチンと呼ばれる脂溶性抗酸化物質で、老化や動脈硬化、ガンの発生の促す活性酸素を消去する働きがある。 力は同じく抗酸化作用のあるベータカロテンやビタミンEより強く、適量は1日当り6ミリグラム位といいます。

鮭にはさまざまな種類が・・・ アスタキサンチンが最も多いのは紅鮭で、100g中3.15ミリグラム。ついでキングサーモンと銀鮭がそれぞれ1.05ミリグラムです。一般によく食べられている しろ鮭は、0.45ミリグラムと少ない。 チャンチャン焼き」・・・漁師料理 鮭にビタミンCの多いキャベツやピーマンなど、それに、みそ、砂糖、酒、バター、にんにく、とうがらしを加えて味をつけ、鉄板で蒸し焼きした料理。鮭、野菜がたくさん美味しくとれるので試してみては・・・

【新聞・雑誌などから、個人的に気になる情報をピックアップして皆様にお知らせします。内容は、さまざまですが・・・参考になればと思います】

日本経済新聞 11/4掲載

【医食同源・・・脳の健康にアラキドン酸

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

加齢とともに学習、記憶能力が低下してくることが多い。 その一つの原因として、脳や血液中に含まれる脂質、アラキドン酸(ARA)やドコサヘキサエン酸(DHA)の減少が考えられる。 どちらも体内で、ほとんどつくることができず、食事などから補う必要があることから、必須脂肪酸と呼ばれている。

脳は水分を除くと約60%が脂肪でできており、その脂肪の大部分がリン脂質と呼ばれるもの。リン脂質とは細胞膜をつくっている成分の一つ。この中にARAやDHAが含まれ、細胞膜をしなやかに保ち、情報伝達を円滑することで、記憶力の維持や認知・応答力をアップさせる働きのあることが明らかになってきた。 ところで高齢化すると、老化とともに食事量が減少したり、粗食傾向がでて肉類や脂肪を避けたりするためか、ARAやDHAの摂取量が少なくなり、体内の量も減ってくるといわれている。

またアルツハイマー病では、脳での両方の脂肪酸が減少しているという。

 ARAは一般の植物油に多く含まれているリノール酸から作られるが、人ではその働きをする酵素系が弱いので、あまりたくさんはできないようだ。しかし豚バラ肉やレバー、鶏もも肉(皮付き)鶏ハツ(心臓)、卵などには多く含まれている。 DHAは、まぐろのとろ、ぶり、さば、さんまなどの油の多い魚に多く含まれている。脳の機能を正常に保つには、日常、バランスのとれた食事の中で肉や魚もしっかり摂ることが大切である。

日経新聞10/28くらし知っ得REALSIMPLEから

【足の裏マッサージ】

臓器の働きの改善期待

足の裏をマッサージするリフレクソロジーが人気だそうです。 足裏には、体の臓器や器官に対応するポイント(反射区)があります。そこをもむことで遠隔的に刺激を伝え、弱っている臓器の改善を促そうというのが基本的な考え方です。専門のサロンでしてもらうことのもいいですが、自分でもんでみても効果が期待できます。

リフレクソロジーの英国認定資格をもつ市野さおりさんのお話

まずは観察してみて、足裏の下半分に何層も皮膚のたるみがあるなら、むくみがあったり老廃物が蓄積している可能性がある。そのな症状には左右の足裏の腎臓の反射区にかけてラインを親指で押すとよい。むくみがあるとぼうこうの反射区が膨らんでいるのでよくマッサージしておく。さらに足首の両側のくるぶしの周りを5周くらいマッサージする。 かかとが角質で覆われて硬くなっているのは血行不良や冷え性。大腸の反射区ラインにじょりじょりしたしこり感がある場合は便秘が考えられる。  かかとの角質は卵巣や子宮などの機能が弱っていることをあらわしている可能性もある。 入浴後にクリームをぬり、かかと全体を親指で押していく。大腸エリアはじょりじょりした感じを押し出すようにもんでいく。 時間は1ヶ所1分程度で足りるので毎日行うとよい。いずれも強く押す必要はない。 気持ちよく感じる程度でもむのがポイントだそうです。

(リアルシンプルジャパン編集部)

日本経済新聞 10/28掲載

【医食同源・・・肉は元気と幸せの源

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

食品には3つの機能があります。

●栄養素を供給する働き

●おいしさをもたらす働き

●生体を調節する働き です。

つまりそれは、老化や生活習慣病を防いだりする働きです。 肉類は・・・・ この3つの働きを備えた食品だ。 ☆栄養素としては主として「たんぱく質」「脂質」「ビタミンB類」を供給する。 ☆おいしさとしては、「グルタミン酸」「イノシン酸」のようなうまみ成分が含まれている。 ☆生体を調節する働きとしては、次のようなことがあげられる。

①肉類のたんぱく質は免疫を高める。

免疫の働きの中で大きな役割をはたしているのがリンパ球だが、肉類の場合は、卵・乳類・魚介類・豆類などのたんぱく質に比べて、リンパ球の1種「ナチュラルキラー細胞」(NK細胞)の活性を増加させる働きがある。 NK細胞とは・・・ ウイルスに感染した細胞やがん細胞を排除するといわれている。

②抗疲労作用がある

肉類を食べるとスタミナがでるとよくいわれるが、これは動物実験でも証明されている。 マウスに肉類のたんぱく質をあたえたところ、ほかの食品のたんぱく質と比べて、バテずに長く泳いだという。

③精神安定・睡眠・鎮痛などの働き

 脳にはこの働きをするセロトニンという物質がある。これは肉類などに多く含まれるトリプトファンと呼ばれるアミノ酸からつくられる。

 ④肉類などに多く含まれているアラキドン酸という必須脂肪酸は、幸福感をもたらすアナンダマイドという物質をつくる。

肉類は、誰もが好む食品だが、偏食や大食は生活習慣病の源、必ずたっぷり野菜と一緒にバランスよくとろう。

日本経済新聞 10/21掲載

【医食同源・・・コレステロールは大切

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

コレステロールというと悪者って感じがして、肉や脂肪を避ける人が多い。 その発端は、今から40年位前、アメリカで心筋梗塞などの心臓病が死因のトップとなり、原因がコレステロール血症によると疑われ、その考え方がそのまま日本に入ってきたからだそうです。 ところが当時日本では、脳卒中が死因のトップで、その原因は肉や脂肪不足で欠陥が弱くなったためで、コレステロールをやたらに恐れるのは逆療法でした。 実は、コレステロールは健康維持、老化防止になくてはならないものです。そのため人は、体内のコレステロールの60-80%を肝臓で合成しているのです。 コレストロールは細胞膜やストレスに対抗する副腎皮質ホルモン、また女性ホルモンや男性ホルモンを造るのに重要な成分であり、ほかに脂肪の消化吸収に不可欠な胆汁酸、骨を丈夫にするのに必要なビタミンDを作る原料となります。 その上、コレステロールは脳と神経系に多く含まれている。 成人の体内コレステロール量である100-150gのうち1/4が脳に集中し、脳の情報を体の隅々まで伝達する一端の役割を果たしています。 それでは、どの程度の量、体にコレステロールを保持したらよいのでしょうか・・・?

目安として血中総コレストロールの基準値は、

1デシリットル中120-219ミリグラム

これより低い人は肉や動物性脂肪をしっかり摂ったほうが良い。 ただし、血中コレステロール値が上がりやすい人(家族性高コレステロール血症)や心筋梗塞や脳梗塞の病歴のある人は控えめに・・・。
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日本経済新聞 10/7掲載

【医食同源・・・焼き鳥は健康美容食

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

一般に肉というと牛肉、豚肉、鶏肉をいいますが、中でも鶏肉はさっぱりしているので万人に好まれます。 鶏肉は・・・ 手羽・むね・もも・ささ身・ひき肉・もつなどにわかられるが、部位によって味や食感が異なる。 全部味わうには、焼き鳥(串焼き)にして摂るのがよい。各種栄養素もまんべんなく摂れ、健康美容食として役立つ。 鶏肉のたんぱく質は牛肉や豚肉と同様に良質。 たんぱく質の良否をみるアミノ酸価は100で、無駄なく血や肉、皮膚などになりやすく、たんぱく質含有量も多めです。 ちなみに脂肪分の少ない肉である「ささ身」のたんぱく質含有量は100g中23g、牛ヒレ(和牛)は同19.1g、豚ヒレは22.7gである。 脂肪には鶏肉では牛・豚肉に比べて多価不飽和脂肪酸であるリノール酸が多く含まれ、これは血中総コレステロール値を下げる働きがある。 そして脂肪は大部分が皮下についているので、皮とともに簡単に取り除けるため、エネルギーを落としやすくダイエットに向いている。 鶏肉は牛や豚肉と比べてビタミンAが多く、これは皮膚、粘膜を健康に保つ働きがあるので美容のビタミンといわれている。 鶏は皮も美味しく摂れ、中には美肌つくりが期待できるコラーゲンがたくさん含まれる。 ビタミンCや鉄といっしょに摂ると体内でコラーゲンを作りやすいという。 焼き鳥にビタミンCの多いレモン汁をたっぷりかけたり、ピーマンと一緒に摂ったりするのは大変合理的なことだ。 それとビタミン、ミネラルの宝庫であるもつ(レバー・ハツ)を摂ることによって鉄も補うことができる。

日本経済新聞 9/23掲載

【医食同源・・・美肌にヨーグルト

新宿医院院長 新居 裕久さんのお話

便秘が続くと肌荒れやしみ、吹き出物などが起こりやすくなります。まさに美肌の敵です。このような時は、腸内の善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌などが減少する一方、悪玉菌であるウエルシェ菌などが増加し、両者のバランスが崩れている場合が多い。 要因として 肉や脂肪の摂り過ぎや、食物繊維の供給源である野菜や果物不足といった偏食。さらにストレス、運動不足、加齢などが考えられます。 これらを正常に戻す食事療法として 当然のことながら、栄養のバランスがとれた食事を摂ることが大切です。それと、乳酸菌やビフィズス菌などを含め整腸作用のあるヨーグルトを十分に摂るとよいでしょう。 ヨーグルトは、牛乳に乳酸菌を加え、発酵させて作ったもので栄養価は牛乳とほとんど変わらず、日常不足しやすいカルシウムの補給源にもなる。量としては100g(二分の一カップ)以上を毎日摂るのが目安。酸味が強いので嫌う人もいるが、果物との相性がよいので、フルーツヨーグルトにすると美味しくたくさん摂れる。 果物には、善玉菌を増やす働きのある食物繊維やオリゴ糖(バナナ・はちみつなどに多い)が含まれている。また、キウイフルーツやパイナップルを加えても美味しい。前者には、アクチニジン、後者にはプロメリンというタンパク質分解酵素が含まれているので、肉食をしたあとの食後のデザートとして理想的である。 但し、乳酸菌は胃酸に弱いといわれているので、食事で胃酸が薄められている食後に摂ると、より効果的である。

***リンパの流れをスムーズに***

毎日5箇所マッサージ

日経新聞9/9掲載「くらし知っ得」より

かもしれません。 リンパは、全身に張り巡らされているリンパ管とその中を流れるリンパ液、流れの中継点のリンパ節からなります。 リンパは血液のように心臓のポンプ作用を受けないため流れが緩やかで、しかも運動不足やストレス、不規則な生活などで詰まりやすい。いつもリンパの流れをスムーズにしておくためのマッサージ法を専門家にたずねました。 マッサージをするのは詰まりやすい5箇所のリンパ節。以下の要領で毎日行いたいとのことです。 朝起きると顔や足がむくんでいる、疲れがとれないなどの症状がある場合、リンパの流れが悪く老廃物や余分な水分が滞っていることが原因

●左右の鎖骨の上のくぼみ→人差し指と中指で軽くおして離すを繰り返す。

★鎖骨は全身のリンパに最終地点で、その後静脈に合流して心臓から腎臓へと運ばれる。リンパの流れをスムーズにするには、まずは、最終地点のつまりをなくすことが大切です。

●次に、首筋・わきの下・ひざの裏・そけい部の順にマッサージする。

★首筋は、左右両側から同時に、わきの下・ひざ裏・そけい部は左右片側ずつ行うとよい。 親指以外の4本の指をそろえて指全体を使い、点ではなく面を圧迫するのがポイントです。

 息を吐きながら押し、吸いながら離すという動作を1箇所につき20回くらいを繰り返す。 1度に5箇所のマッサージが大変な場合は、日中気がついたときに鎖骨や首筋、入浴時にわきの下やひざ裏、寝る前にそけい部と何回かに分けて行うのも一つの方法です。

最近、感じたことはスーパーのチラシが提案型のチラシになってきていることです。ホームセンターなどのチラシもホームページもお料理の提案や工作などの提案などさまざま役立つ情報があります。皆さんも、是非ご覧になってください。 ちなみに、本日のフレスタの広告から

Fruit★ べジルフルセブン」という言葉を着たことがありましすか?

セブンとは、野菜5スコア(皿)+果実2スコア(皿)で1日7スコア(皿)摂取しようという、青果物健康推進委員会が提唱する活動です。 厚生労働省が「健康日本21」で定めた野菜の摂取目標量=1日350gなどがもとになっています。健康の維持には、野菜と果物を毎日きちんと摂取することが大切です。ご家族の健康づくりのために、この活動をわが家の食生活に取り入れてみませんか。

Fruit★野菜は1日350g」では、果物は1日何グラムが摂取目標?

果物1スコア(皿)100gX2スコア(皿)分なので、答えは200gです。健康を維持していくうえで野菜だけを食べればいいと思っていませんか?果物はビタミンをはじめ、カリウムなどのミネラルを多く含み、効率的にエネルギーにもなるので子どもから大人まで積極的に食べたい食品です。果物を食生活にもっと役立てましょう。

 Fruit★果物は太る!」そんな大きな誤解をお持ちじゃないですか?

「果物は甘いので、食べ過ぎると太る?」というのは誤解です。 果物に含まれる果糖は甘味が強いですが、カロリーが高いわけではありません。ブドウ糖と比べると、甘味度は果糖のほうが1.5〜1.74倍と高いですが、1g当たりのエネルギーは果糖もブドウ糖も4キロカロリーと同じなのです。また、果物には、ビタミンCやカリウム、抗酸化物質などの有効成分が豊富に含まれています。1日の摂取目標200gを目安にして、毎日、適度な量の果物を食べることを習慣にしませんか?

 Fruit★果物の摂取にお勧めなのは「朝」と「運動後」。

果物はズバリ「朝」と「運動後」に食べるのがお勧めです。それは、果物に含まれる果糖やブドウ糖は、体内にすばやく吸収されエネルギーへと変化するからです。 そのため朝、果物を摂取すると脳が効率的に働き、目覚めもよくなります。また、運動後には、酸味のある果物を食べるのがお勧めです。酸味の成分クエン酸やリンゴ酸には疲労を回復させる効果があります。

ピオーネ・・・ピオーネをはじめ、ぶどうはポリフェノール(アントシアニン、カテキン)を豊富に含んでいます。このポリフェノールは抗酸化作用があるために、動脈硬化の原因となる活性酸素を除去する作用があるといわれます。また、ぶどうには健康機能成分として注目されているレスベラトロールが含まれ、健康維持に効果的との研究も報告されています。 朝からハードな日に・・・ ぶどう160gは半分に切って種を取る。パイナップル60gは川と芯を取り一口大に切る。ミキサーに水100gと一緒に入れ、約20秒回して出来上がり。
・・・梨には低カロリーで虫歯になりにくい糖質ソルビトールが多く含まれています。またカリウムが豊富で運動後の水分補給にもお勧めです。
バナナ・・・糖質を多く含むバナナは消化吸収がよく、エネルギー源としてとても適しています。またべクチンやオリゴ糖を含んでいるので、腸の働きを活性化させ、便秘予防に役立つといわれています。
みかん・・・みかんは、美肌作用のあるビタミンCをはじめ、ビタミンAやビタミンPなどの各種ビタミンが豊富に含みます。またミネラルやクエン酸、食物繊維なども多く含んでいます。
リンゴ・・・リンゴの酸味となる、リンゴ酸・クエン酸やカリウムを多く含みます。また食物繊維のペクチンが豊富なので整腸作用があるといわれています。

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